Curl エラーコードについて
ポータル上の サーバーへのping確認 や、 RDエージェントコンソール上のcurlコマンドで返されるエラー番号で頻度の高いものについて、RDエージェント利用時の典型的な原因を以下にまとめています。
(6) Could not resolve host
curl の通信先の DNS 名の問い合わせが失敗した場合に返されます。
以下のような原因が考えられます。
- rdsetup の Network 設定における
DNS.PRIMARYとDNS.SECONDARYの設定にて、誤った DNS サーバーの IP アドレスを設定している。 - curl の通信先 DNS 名が間違っており、存在しない DNS 名を指定している。
(7) Failed to connect to host
ホストやプロキシの IP アドレスは解決できているが、通信が成功しない場合に返されます。
以下のような原因が考えられます。 (connect-check が成功する場合に発生しないはずのエラーは除外しています)
- プロキシは不要な環境だが、宛先サーバのポート番号 (RDP の 3389 や、SSH の 22 など) が、内部のファイアウォールで遮断されている。
(28) Connection timed out after XX milliseconds
curl の通信試行がタイムアウトした場合に返されます。
何らかのネットワークの問題により、外部と通信できない状態となっている可能性があります。
具体的には、以下のような要因が考えられます。
(connect-check が成功する場合に発生しないはずのエラーは除外しています)
- rdsetup の Network 設定における
NIC0、NIC1の設定に誤りがある。 (主にオンプレミスの場合)- DHCP の auto と manual の誤り
- DHCP manual の場合の、Address, Netmask, Gateway の設定の誤り
- 特に Address に設定した値が組織内の他のアドレスと重複していないか。
- VM 設定における使用する仮想スイッチや、NIC の誤り (主にオンプレミスの場合)
- VM 設定における仮想スイッチの設定の誤り (主にオンプレミスの場合)
- VM ホストのファイアウォール設定の穴あけ不足 (主にオンプレミスの場合)
- その他、お客様環境のインフラネットワークの設定誤りや障害
(35) A TLS/SSL connect error
https の宛先に対して、SSL/TLS プロトコルでのエラーが発生した場合に返されます。
具体的には、以下のような要因が考えられます。 (connect-check が成功する場合に発生しないはずのエラーは除外しています)
- ISM Service RA の通信先が、ファイアウォールやプロキシで遮断されている。
上記の要因にあてはまらない場合や、あてはまるかどうか不明な場合は、 その他のエラー番号 の場合と同様に詳細情報を収集し、サポートまでご連絡ください。
(56) Failure in receiving network data
データの受信に失敗した場合に返されます。
以下のような要因が考えられます。
- 途中のファイヤウォールで受信データが遮断されている。
- 一時的なネットワークの過負荷状態
- 一時的なネットワークの障害
上記の要因にあてはまらない場合や、あてはまるかどうか不明な場合は、 その他のエラー番号 の場合と同様に詳細情報を収集し、また、 トラブル時の資料採取 に従って調査資料も採取の上でサポートまでご連絡ください。
(60) Peer certificate cannot be authenticated with known CA certificates
curl の通信先サーバーの SSL サーバー証明書に問題があった場合に返されます。
以下のような要因が考えられます。 (connect-check が成功する場合に発生しないはずのエラーは除外しています)
- 途中のファイアウォールで TLS 通信を解体し、通信先サーバーの SSL サーバー証明書を差し替えている。
この場合は、ファイアウォールでの宛先サーバーの除外設定により回避していただく事例が一般的です。
上記の要因にあてはまらない場合や、あてはまるかどうか不明な場合は、 その他のエラー番号 の場合と同様に詳細情報を収集し、サポートまでご連絡ください。
(92) Stream error in HTTP/2 framing layer
HTTP2 プロトコル処理にエラーが発生した場合に返されます。
以下のような要因が考えられます。
- 途中のファイアウォールで HTTP2 通信がサポートされていない、もしくは遮断されている。
上記に該当する場合は、ファイアウォールで宛先サーバーを除外設定することにより回避できるかお試しください。
上記の要因にあてはまらない場合や、あてはまるかどうか不明な場合は、 その他のエラー番号 の場合と同様に詳細情報を収集し、また、 トラブル時の資料採取 に従って調査資料も採取の上でサポートまでご連絡ください。
その他のエラー番号
RD エージェントのコンソールでの、以下の curl コマンドの実行結果を添付して
サポート
までご連絡ください。
curl コマンドの詳細についてはcurl での確認を参照ください
curl -vvv telnet://<宛先サーバー>:<ポート番号> --connect-timeout 5