Connect Check エラーコードについて
RDエージェント上の Connect Check コマンドで返されるエラー番号で頻度の高いものについて、RDエージェント利用時の典型的な原因を以下にまとめています。
Failed(DNS server query timedout)
古い版数のエージェントでは、Failed(exit status 6)
となるものもあります。
curlの通信先のDNS名の問い合わせが失敗した場合に返されます。
以下のような原因が考えられます。
- rdsetupのNetwork設定における
DNS.PRIMARY
とDNS.SECONDARY
の設定にて、誤ったDNSサーバーのIPアドレスを設定している。 - 宛先サーバーのDNS名が間違っており、存在しないDNS名を指定している。
Failed(Failed to connect to host or proxy)
古い版数のエージェントでは、Failed(exit status 7)
となるものもあります。
ホストやプロキシのIPアドレスは解決できているが、通信が成功しない場合に返されます。
以下のような原因が考えられます。
- プロキシが必要な環境でプロキシを設定していない (rdsetupのNetwork設定における
Proxy
を設定していない)。 - プロキシのポート番号が内部のファイアウォールで遮断されている。
Failed(Couldn’t resolve proxy host)
古い版数のエージェントでは、Failed(exit status 5)
となるものもあります。
プロキシのIPアドレスが解決できない場合に返されます。
以下のような原因が考えられます。
- プロキシが必要な環境で、rdsetupのNetwork設定における
Proxy
に設定したホスト名が間違っている。 - プロキシが必要な環境で、rdsetupのNetwork設定における
DNS.PRIMARY
とDNS.SECONDARY
の設定にて、誤ったDNSサーバーのIPアドレスを設定している。
Failed(Request timed out after XX secs)
古い版数のエージェントでは、Failed(exit status 28)
となるものもあります。
宛先への通信試行がタイムアウトした場合に返されます。
何らかのネットワークの問題により、外部と通信できない状態となっている可能性があります。
具体的には、以下のような要因が考えられます。
- rdsetupのNetwork設定における
Proxy
に設定したホスト名が間違っている、もしくはプロキシ設定が不要なのに何か値を設定している。 - rdsetupのNetwork設定における
NIC0
、NIC1
の設定に誤りがある。 (主にオンプレミスの場合)- DHCPのautoとmanualの誤り
- DHCPがmanualの場合の、Address, Netmask, Gatewayの設定の誤り
- 特にAddressに設定した値が組織内の他のアドレスと重複していないか。
- VM設定において、間違った仮想スイッチや、間違ったNICを選択している (主にオンプレミスの場合)
- VM設定における仮想スイッチの設定の誤り (主にオンプレミスの場合)
- VMホストのファイアウォール設定の穴あけ不足 (主にオンプレミスの場合)
- その他、お客様環境のインフラネットワークの設定誤りや障害
Failed(SSL/TLS handshake Error (possibly using ‘https’ for ‘http’ proxy))
古い版数のエージェントでは、Failed(exit status 35)
となるものもあります。
httpsの宛先に対して、SSL/TLSプロトコルでのエラーが発生した場合に返されます。
具体的には、以下のような要因が考えられます。
- プロキシの設定ミス (rdsetupのNetwork設定における
Proxy
設定)- httpのプロキシを、httpsとして設定
- httpsのプロキシ設定において、間違ったホスト名を設定
- Tunaclo RDの通信先が、ファイアウォールやプロキシで遮断されている。
上記の要因にあてはまらない場合や、あてはまるかどうか不明な場合は、 その他のエラー番号 の場合と同様に詳細情報を収集し、サポートまでご連絡ください。
Failed(Failed to receive data)
古い版数のエージェントでは、Failed(exit status 56)
となるものもあります。
データの受信に失敗した場合に返されます。
以下のような要因が考えられます。
- プロキシ、もしくは途中のファイヤウォールで受信データが遮断されている。
- 一時的なネットワークの過負荷状態
- 一時的なネットワークの障害
上記の要因にあてはまらない場合や、あてはまるかどうか不明な場合は、 その他のエラー番号 の場合と同様に詳細情報を収集し、また、 トラブル時の資料採取 に従って調査資料も採取の上でサポートまでご連絡ください。
Failed(Remote SSL certificate is not OK)
古い版数のエージェントでは、Failed(exit status 60)
となるものもあります。
通信先サーバーのSSLサーバー証明書に問題があった場合に返されます。
以下のような要因が考えられます。
- ファイアウォール、もしくはプロキシで、TLS通信を解体し、通信先サーバーのSSLサーバー証明書を差し替えている。
- RDエージェントの時刻設定が誤っており、通信先の証明書が期限切れで無効とみなされている。
前者の場合は、ファイアウォール、プロキシでのTunaclo通信先の除外設定により回避して頂く事例が一般的です。
除外設定する通信先については、Tunaclo RDの通信先を参照ください。
後者の場合は、rdsetupのTime/KBD設定にて利用可能な正しいNTPサーバーを設定し、正しい時刻が設定されるようにしてください。
上記の要因にあてはまらない場合や、あてはまるかどうか不明な場合は、 その他のエラー番号 の場合と同様に詳細情報を収集し、サポートまでご連絡ください。
Failed(HTTP2 stream error)
古い版数のエージェントでは、Failed(exit status 92)
となるものもあります。
HTTP2プロトコル処理にエラーが発生した場合に返されます。
以下のような要因が考えられます。
- ファイアウォール、もしくはプロキシで、HTTP2通信がサポートされていない、もしくは遮断されている。
上記に該当する場合は、ファイアウォール、プロキシでのTunaclo通信先の除外設定により回避できるかお試しください。
除外設定する通信先については、Tunaclo RDの通信先を参照ください。
上記の要因にあてはまらない場合や、あてはまるかどうか不明な場合は、 その他のエラー番号 の場合と同様に詳細情報を収集し、また、 トラブル時の資料採取 に従って調査資料も採取の上でサポートまでご連絡ください。
その他のエラー番号
RDエージェントのコンソールで以下を実施し、その情報を添付して
サポート
までご連絡ください。
rdadm network connect-check --verbose