サーバー接続に関する Tips
Windows に RDP 接続した際のショートカットキー
ISM Service RA では、入力されたショートカットキーをそのままリモートデスクトップ接続の接続先サーバーに送信します。
ただし、一部のショートカットキーは、RD ポータルを参照する端末の OS やアプリケーションで実行され、リモートデスクトップ接続の接続先サーバーで利用できない場合があります。
ISM Service RA では、そのまま利用できない一部のショートカットキーに対して代替ショートカットキーを利用できます。
利用可能なショートカットキーは以下の表のとおりです。
| Windows 標準のショートカットキー | ISM Service RA のショートカットキー | 説明 |
|---|---|---|
| Ctrl + Alt + Delete | Ctrl + Alt + End | 「パスワード変更」画面を表示する。 |
| PrintScreen | Ctrl + Alt + + | 全画面のスクリーンショットをクリップボードに格納する。 |
| Alt + PrintScreen | Ctrl + Alt + - | アクティブなウィンドウのスクリーンショットをクリップボードに格納する。 |
| Alt + Tab | Alt + PageUp | 別のプログラム、またはウィンドウに表示を切り替える |
| Alt + Shift + Tab | Alt + PageDown | |
| Windows | Alt + Home | スタート メニューを開くまたは閉じる。 |
| Alt + Space | Alt + Delete | 作業中のウィンドウのショートカット メニューを開く。 |
| Alt + Esc | Alt + Insert | 項目を開かれた順序で順番に切り替える。 |
| Alt + Shift + Esc | Alt + Shift + Insert |
その他のショートカットキーについては、以下の対処をご検討ください。
- リモートデスクトップ接続の接続先サーバーで異なるショートカットキーを設定する。
- リモートデスクトップ接続の接続先サーバーでソフトウェアキーボードを利用する。
ショートカットキーの入力について、引き続き情報提供および機能改善を実施していきます。
ご不明点やご要望がございましたら、サポートにお問い合わせください。
接続元がMac、接続先がWindowsの場合のキー対応表
| Windowsキー | Macキー |
|---|---|
| Windows | Command |
| Alt | Option |
| なし | 英数 |
| なし | かな |
| 半角/全角 | CapsLock |
| PrintScreen | なし |
| Insert | なし |
| Delete | Fn + Back Space |
- 日本語キーボード (106/109 キー) で表記しています
- Macの「英数」「かな」キーは使用できません
- Macの「CapsLock」キーは日本語入力システム (IME) のオン・オフ切り替えに対応しています
ショートカットキーについては、Mac キーボードでも基本的に Windows と同じものが利用可能です。 なお、Mac キーボードを利用した場合に利用できるショートカットキーについては以下があります。
| 操作内容 | Macショートカットキー |
|---|---|
| 大小文字入力切り替え | Shift + CapsLock |
MacにVNC接続した場合のショートカットキー
接続元が Windows、接続先が Mac の場合の IMEオン・オフ切り替えは、Windows キーボードの「Ctrl」+「Space」で実施できることを確認しています。
Macのショートカットキーの入力について、引き続き情報提供および機能改善を実施していきます。
ご不明点やご要望がございましたら、サポートにお問い合わせください。
日本語キーボードで無効なキーとその代替キー
日本語キーボード(物理キーボード および RD ポータルで日本語キーボード設定した状態で表示したソフトウェアキーボード) のうち、
いくつかのキーは使用できず、入力しても反応しません。
ただし、一部のキーは別のキーを入力することで同じ動作をさせることが可能で、これを代替キーと呼びます。
日本語キーボードにおける無効なキーと代替キーは以下の通りです。
| 無効なキー | 代替キー |
|---|---|
| 英数 | 半角/全角 |
| 変換 | Space |
| 無変換 | Enter |
| ひらがな | 代替キーはありません |
| カタカナ | 代替キーはありません |
スマートデバイスのタッチスクリーンでの操作方法
ここでは、スマートデバイスを用いて Windows に接続した場合に、タッチスクリーンでマウス操作を行うための手順を説明します。
本章に記載した操作方法は Windows のタッチスクリーン対応の仕様を参考にしており、ISM Service RA でも動作確認は行っていますが、詳細については Microsoft サポートにお問い合わせください。
なお、以降の説明でタップと表記した場合、画面に触れてすぐ離す操作のことを指します。
| 操作 | 手順 |
|---|---|
| 左クリック・ダブルクリック | 指定したい場所を地点をタップ。ダブルクリックの場合は 2 回連続でタップ |
| 右クリック | 画面に触れてしばらくホールドしてから指を離す |
| 左クリックのドラッグ | タップし、再度同じ場所に触れてそのままドラッグする |
| ウィンドウの移動・ファイルのドラッグアンドドロップ | ウィンドウのタイトル部分やファイルをタップし、再度同じ場所に触れてそのままドラッグする ※キーボードでも操作可能です。対象ウィンドウにフォーカスしてから Alt+Space、Alt+M を押してからカーソルキーで移動させてください |
| ウィンドウのリサイズ | ウィンドウの境界部分を一度タップし、再度同じ場所に触れてそのままドラッグする ※キーボードでも操作可能です。対象ウィンドウにフォーカスしてから Alt+Space、Alt+S を押してからカーソルキーで移動させてください |
ソフトウェアキーボードの Alt キーは一度タッチすると選択状態 (キーの色が変わった状態) が保持されます。他の操作を実行するときは、もう一度 Alt キーにタッチして非選択の状態にしてください。
SSH 接続の切断後もセッションを保持する方法
一般的に SSH 接続では、切断するとコンソール上の操作内容はクリアされ、同じサーバーに再度 SSH 接続しても、前回の操作内容は参照できません。 ここでは、 screen という多重接続のためのソフトウェアを使用して、操作内容を保持したまま切断・次回接続時に保持した操作内容を復帰する手順を説明します。
screen を使用した操作内容の一時保存と復帰は、対象のサーバーのシャットダウン・リブートには対応していません。
準備~セッション保存までの手順
-
接続先サーバーに screen をインストール
screen パッケージをインストールしてください。
すでにインストール済みの場合は、この手順は不要です。 -
対象のサーバーに SSH 接続
ISM Service RA からSSH 接続を実施します。 -
対象のサーバー上で screen を起動
対象のサーバー上でscreenコマンドを実行します。
複数人で同一のサーバーに SSH 接続していた場合、誰がどの screen セッションを使っているかの区別が難しくなります。その場合は、セッションごとにセッション名を設定することで区別を容易にできます。
- screen セッション開始時にセッション名を設定する場合
- screen 起動時のコマンドを
screen -s <セッション名>といった具合にオプションを追加してコマンドを実行してください。
- screen 起動時のコマンドを
- すでに作成済みの screen セッションにセッション名を設定する場合
- Ctrl + A を押した後に : を押してコマンドモードに切り替え、
:sessionname <セッション名>を実行してください。
- Ctrl + A を押した後に : を押してコマンドモードに切り替え、
-
対象のサーバー上で操作を実施
-
screen セッションをデタッチ
対象のサーバー上で以下のコマンドを実行します。- 接続セッションの PID を確認するため
screen -lsコマンドを実行します。 - 接続セッションをデタッチするため
screen -d <PID>コマンドを実行します。
- 接続セッションの PID を確認するため
-
対象のサーバーから切断
ISM Service RA 上の “切断” ボタンをクリックし、SSH 接続を終了します。
再接続時のセッション復帰手順
-
対象のサーバーに再度接続
ISM Service RA から再度同じサーバーに SSH 接続を実施します。 -
screen セッションをアタッチ
対象のサーバー上で以下のコマンドを実行します。- 接続セッションの PID を確認するため
screen -lsコマンドを実行します。 - 接続セッションをアタッチするため
screen -r <PID>コマンドを実行します。
- 接続セッションの PID を確認するため
デタッチされているセッションが 1 つだけの場合は、PID を指定しなくても
screen -r コマンドを実行することでアタッチできます。
- screen セッションを終了
通常の端末と同様にexitコマンド実行や Ctrl + D を押すことで、screen セッションを終了します。
サーバー接続にタイムアウトを設定する方法
接続先サーバーの OS の設定で接続のタイムアウトを設定することができます。手順については OS のマニュアルを参照してください。
ここでは、Windows Server 2022 かつ RDS(リモートデスクトップサービス)を構築しない場合での設定手順の概要を説明します。
- グループポリシーを開きます。
- [コンピューターの構成] - [ポリシー] - [管理用テンプレート] - [Windows コンポーネント] - [リモートデスクトップサービス] - [リモートデスクトップセッションホスト] - [セッション時間の制限] にタイムアウトに関する設定項目がありますので、タイムアウト時間などを入力します。
サーバー接続を上書きされないようにする方法
Windows のサーバーに対して同じユーザーで接続すると、デフォルトでは、先行して接続していたセッションが切断され、先に接続していたユーザーの作業内容が残った状態で後続のセッションが開始されます。
1 つの Windows サーバーに複数人で、かつ独立したセッションで接続したい場合は、以下 2 つの方法があります。
- RD ポータルで接続先サーバーの認証を記憶せずに、サーバー接続時に手動で異なるユーザー ID でログインします。手順は以下の通りです。
- Windows の設定で複数セッションでの接続を許可する
- ここでは、Windows Server 2022 かつ RDS(リモートデスクトップサービス) を構築しない場合の設定手順の概要を説明します。
- グループポリシーを開きます。
- [コンピューターの構成] - [ポリシー] - [管理用テンプレート] - [Windows コンポーネント] - [リモートデスクトップサービス] - [リモートデスクトップセッションホスト] - [接続] を開きます。
- 「リモートデスクトップサービスユーザーに対してリモートデスクトップサービスセッションを1つに制限する」を無効にします。
- ただし、RDS を構築しない場合は、1 ユーザーに対して 2 セッションまでという制限があります。詳細は Windows のマニュアルを参照してください。
- ここでは、Windows Server 2022 かつ RDS(リモートデスクトップサービス) を構築しない場合の設定手順の概要を説明します。