Azure 環境の場合


Microsoft Azure へのインストール

Microsoft Azure(以降、Azure)環境に本製品の仮想マシンをインストールする手順は以下のとおりです。
Azureポータルから以下の操作を実行します。

注意:
Azure環境の場合、Azureポータルから仮想マシンのSSH構成をリセットするとSFTP接続ができなくなり、トラブル時の資料採取ができなくなります。その場合はRDエージェントを再インストールしてください。
  1. 準備
    環境に合わせて以下を準備してください。
    • 仮想ネットワーク
    • サブネット
    • ネットワークセキュリティグループ
参照:
ファイアウォールの設定は、利用するポート番号 を参照してください。
  1. Azure ストレージの準備
    仮想マシンイメージをアップロードする Azure ストレージを準備します。
    • ストレージアカウント作成
      Azureポータルの [ストレージアカウント] サービスで [作成] をクリックします。 以下の表を参照して、画面の指示に従ってストレージアカウントを作成してください。
      タブ 項目 設定内容
      基本 サブスクリプション (任意)
      リソースグループ (任意)
      ストレージアカウント名 (任意)
      場所 (任意)
      パフォーマンス 「Standard」推奨
      アカウントの種類 「StorageV2(汎用v2)」
      レプリケーション 「ローカル冗長ストレージ(LRS)」推奨
      詳細 安全な転送が必須 「有効」推奨
      許可するアクセス元 (任意)
      階層構造の名前空間 (任意)
      アクセス層 「クール」推奨
      タグ - (任意)
    • コンテナ作成
      作成したストレージアカウントを選択します。 ストレージアカウントの [Blob service] メニューから [BLOB] を選択します。 [コンテナ] をクリックします。 以下の表を参照して、画面の指示に従ってコンテナを作成してください。
      項目 設定内容
      名前 (任意)
      パブリックアクセスレベル 「プライベート」
ポイント:

  • 以降の手順では30GB程度の仮想マシンファイルを生成するため、作業するマシンに十分なディスク空き容量を確保してください。
  • 導入前の設計・準備 に従い、作業用マシンに Hyper-V 機能をインストールしてください。
  1. 仮想マシンイメージのアップロード
    作成した Azure ストレージのコンテナに仮想マシンイメージをアップロードします。 アップロードする仮想マシンイメージは、Azure用の VHD ファイルです。
    (下記の手順で成功しない場合は Tips に別のアップロード方法を記載してありますのでご参照ください)。

    1. 作業用マシンに Azure PowerShell をインストールします。
    2. Azure PowerShell から Azure にサインインします。
    3. Azure用の仮想マシンイメージをお客様のローカル環境にダウンロードし、任意のフォルダーに配置します。
    4. 作成した Azure ストレージのコンテナに仮想マシンイメージをアップロードします。
      • コマンドの実行方法
        Add-AzVhd -ResourceGroupName <ストレージアカウントのリソースグループ名> `
          -Destination <アップロード先のBLOBのURI> `
          -LocalFilePath <エージェントイメージのファイルパス>
        
      • 実行例
        Add-AzVhd -ResourceGroupName "TunacloResourceGroup" `
          -Destination "https://tunaclostorage.blob.core.windows.net/tunaclo-container/TRD_V160_Azure_V2.vhd" `
          -LocalFilePath "C:\Azure\TRD_V160_Azure_V2.vhd"
        
      • Add-AzVhd コマンドの詳細については以下のページをご参照ください。 https://learn.microsoft.com/ja-jp/powershell/module/az.compute/add-azvhd
  2. イメージの作成
    Azureポータルの [イメージ] サービスで [作成] をクリックします。 以下の表を参照して、画面の指示に従ってイメージを作成してください。

    項目 設定内容
    名前 (任意)
    サブスクリプション (任意)
    リソースグループ (任意)
    場所 (任意)
    ゾーンの回復性 「オフ」(選択できる場合)
    OSの種類 「Linux」
    VMの世代 Gen 1
    ストレージBLOB アップロードした仮想マシンイメージを選択します。
    アカウントの種類 「Standard HDD」推奨
    ホストキャッシュ 「読み取り/書き込み」
    暗号化の種類 (任意)
    データディスク 追加しないでください。
  3. 仮想マシンの作成
    Azureポータルの [Virtual Machines] サービスで [作成] 、[Azure 仮想マシン] をクリックします。 以下の表を参照して、画面の指示に従ってイメージを作成してください。

    タブ 項目 設定内容
    基本 サブスクリプション (任意)
    リソースグループ (任意)
    仮想マシン名 (任意)
    地域 (任意)
    可用性オプション 「インフラストラクチャ冗長は必要ありません」または「可用性ゾーン」
    可用性ゾーンを選択する、かつ、エージェントを冗長化している場合は、1ノードにつきゾーンを1つだけ選択してください。
    イメージ マイアイテムから、作成したイメージを選択します。
    サイズ 仮想アプライアンス」の要件を満たすようにサイズを選択します。
    4GBより大きい一時記憶域を持つサイズを選択してください。
    管理者アカウント 認証の種類 「パスワード」
    ユーザー名 「dummy」
    パスワード (任意)
    パブリック受信ポート RDエージェントとしてパブリック受信ポートは不要のため、「なし」を選択してください。
    ライセンスの種類 「その他」を選択してください。
    ディスク OSディスクの種類 システムディスク用のディスクです。
    「Premium SSD」推奨
    [Ultra SSD互換性を有効にする] のチェックボックスが選択できる場合は、「いいえ」を指定してください。
    暗号化の種類 (任意)
    ネットワーク 仮想ネットワーク 手順2で用意した仮想ネットワークを選択します。
    サブネット 手順2で用意したサブネットを選択します。
    パブリックIP パブリックIPが不要な場合は「なし」を指定してください。
    新規に作成する場合は [新規作成] をクリックし、以下のように作成してください。
    名前 (任意)
    SKU 「Basic」
    割り当て (任意)
    NICネットワークセキュリティグループ [詳細] を選択して、手順2で用意したネットワークセキュリティグループを選択します。
    高速ネットワーク (任意)
    負荷分散のオプション 「なし」(推奨)
    管理 (任意)
    監視 (任意)
    詳細 (任意)
    タグ (任意)
注意:

  • 仮想マシン作成の手順として [管理者アカウント] を設定しますが、本製品ではこの管理者アカウントは作成されず、使用できません。
  • パブリックIPの割り当てを「動的」にした場合、仮想マシンを停止して開始するたびに新しいIPアドレスが割り当てられます。同じIPを使用し続けたい場合は、「静的」を指定してください。
  • パブリックIPで本製品にログインしているとき、一定時間使用しないとタイムアウトします。タイムアウト時間を変更したい場合は、仮想マシンを作成後、仮想マシンの [概要] からパブリックIPアドレスをクリックして、 [アイドルタイムアウト] を変更してください。
  1. プライベートIPアドレスの固定
    パブリックIPが割り当てられたネットワークインターフェイスには、プライベートIPアドレスも割り当てられます。このIPアドレスも、仮想マシンを停止して開始するたびに新しいIPアドレスが割り当てられます。同じIPを使用し続けたい場合は、以下の操作を実施してください。
    1. Azureポータルの [Virtual Machines] サービスで、仮想マシンの名前をクリックします。
    2. [設定] メニューから [ネットワーク] を選択し、ネットワークインターフェイス名をクリックします。
    3. [設定] メニューから [IP構成] を選択し、プライベートIPアドレスが表示されている行をクリックします。
    4. プライベートIPアドレスの割り当てを「静的」に変更します。
ポイント:
プライベートIPアドレスの割り当てを「動的」にすることで、未使用のプライベートIPアドレスを自動的に割り当てることができます。 この場合、仮想マシンを停止して開始するたびに新しいIPアドレスが割り当てられます。手順5のプライベートIPアドレスの固定の操作を実施することで、同じIPアドレスを使用し続けることができます。
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