RD エージェント冗長化


概要

RD エージェントを冗長化することで、以下に示すサーバー接続の運用ができます。

  • ロードバランス
    利用者からのサーバー接続要求が多量に発行されたとき、その要求を複数のRD エージェントに分散させ、安定した通信品質を確保できます。
  • フェイルオーバー
    サーバー接続で利用中のRD エージェントがダウンしたとき、別のエージェントを経由してサーバー接続を再開できます。

RDエージェントの冗長化は、RDエージェントイメージを複数の仮想マシンにインポートし、それぞれの仮想マシンにおける初期設定で同じRDエージェントKEYを設定することで構築します。以降、RDエージェントを構成する仮想マシンをノードと呼びます。

注意:
OS バージョンの移行作業時を除いて、1つのRDエージェントを構成するノードは、すべて同じ OS バージョンの仮想マシンイメージをお使いください。 OS バージョンの詳細は OS バージョン V2 のイメージ提供 を参照ください。
注意:
共有フォルダをマウントしない場合、ファイル共有機能が利用できるノードは1つだけです。 その場合、冗長化したRDエージェント内の複数のノードで、ファイル共有機能を同時に有効にしないでください。
複数ノードに共有フォルダをマウントしてファイル共有のフェイルオーバー構成を設定する場合、運用ガイドのファイル共有のフェイルオーバー構成を参照してください。

ロードバランスの動作

利用者からのサーバー接続要求が発行されたとき、以下のイメージで動作します。

click register

フェイルオーバーの動作

サーバー接続で利用中のRD エージェントがダウンしたとき、以下のイメージで動作します。

click register

ダウンしたRD エージェントが復旧したとき、以下のイメージで動作します。

click register

ポイント:

  • RD エージェントの最大冗長数は5です。
  • RDエージェント1つ当たりの同時接続数は、RDエージェントを構成するノードのスペックと数によって異なります。詳細はRDエージェント構成の設計を参照してください。
  • 1つのRDエージェントを構成するノードは、すべて同じスペックでそろえてください。スペックが異なる場合、十分な性能が発揮できません。

構築手順

RD エージェント冗長化の構築手順を説明します。

  1. RD ポータル上のエージェントリスト画面から冗長化したいエージェントの詳細画面を開き、冗長数を変更してください。詳しくは、運用ガイドの エージェント を参照してください。
  2. RD ポータル上から冗長化するRD エージェントと同じ仮想アプライアンスの仮想マシンイメージをダウンロードしてください。詳しくは、 導入前の設計・準備 を参照してください。
  3. ダウンロードした仮想アプライアンスの仮想マシンイメージを、冗長化するエージェントが配備されているサブネット内にデプロイし、新たなRD エージェントノードを導入します。詳しくは、 RD エージェントの導入 を参照してください。
  4. 新たに導入したRD エージェントノードの初期設定を実施します。冗長化する場合、冗長化する各ノードで、初期設定のProjectName、Agent ID、Agent KEYの設定項目に同じ値を設定する必要があります。、詳細は、 初期設定および設定変更 を参照してください。
  5. RD ポータル上のエージェントリスト画面から冗長化したエージェントの詳細画面を開き、ステータスがNormalとなっていることを確認してください。詳しくは、運用ガイドの エージェント を参照してください。