OS バージョン V2 のイメージ提供
現行エージェント(OS バージョン:V1)で利用している重要なOSSが2024年6月末にEOLとなるのに伴い、現在ご利用いただいているエージェントは、2024年6月末にサポートを終了する予定です。
誠にお手数ですが、以下のうちいずれかの対応をお願いいたします。
- 2023年11月29日(水)に公開するv1.5新エージェント(OS バージョン:V2)に切り替える
- 2024年3月末リリース予定のv1.6エージェント(OS バージョン:V2)に切り替える
OS バージョンとは、RDエージェントを構成している OS を識別するバージョン情報で、現行のエージェントは V1、今回リリースする新エージェントは V2 です。お客様が現在使用されているエージェントのバージョンは、RD ポータルのエージェント詳細画面で確認できます。
なお、誠に恐れ入りますが、OS バージョン:V1 の現行エージェントは、RD ポータルからアップデートすることはできず、新たに公開するイメージを使用して構築いただく必要があります。
以下に今回リリースする新エージェント移行に関する要点、お客様にご対応いただきたい内容、停止時間を極力短縮する移行方法をまとめました。お手数をおかけいたしますが、内容をご理解の上、ご対応のほどよろしくお願いいたします。
入れ替えのスケジュール
下記の図をご参照ください。
稼働中のエージェントを V2 イメージのエージェントに置き換える手順
RDエージェントの冗長化を利用した切り替え手順を説明します。
以下の作業をRDエージェントごとに実施してください。
- 本手順では一時的に V1 と V2 エージェントを混在した状態としますが、移行作業以外の通常運用時は混在しない構成としてください。
- 本手順は RD ポータルから冗長数の設定を増やさずに実施可能です。一時的に V1 と V2 エージェントの両方が稼働している間は、 RD ポータルのエージェント詳細画面にて V1 または V2 エージェントのいずれかがランダムに表示されますが、 表示上の問題でありエージェントの動作には影響ありません。この状態を避けるには、一時的に冗長数を増加させてください。
- 録画オプションを契約している場合は、V1 エージェントの停止前にサーバー接続が存在しない状態としてください。
1. 設定情報の確認
入れ替え対象の RDエージェント ID/KEY を確認してください。
ファイル共有機能を外部ディスクなしで利用している場合は、ディレクトリ構成と、必要なファイルをローカル環境に退避してください。
2. V2 エージェントの構築
構築ガイド
の手順にしたがって、V2 エージェントを構築してください。
V1 エージェントで冗長化していた場合は、同じノード数の V2 エージェントを構築済みにしておくことをおすすめいたします。
1ノードずつ置き換えていただいても問題ありません。
なお、ファイル共有機能は以降の手順で有効化しますので設定不要です。
3. V1 エージェントの停止
録画オプションを契約している場合は、サーバー接続が存在しない事を確認してください。
現在のサーバー接続数は、
アカウントメニューのプロジェクト情報
から確認することができます。
その後、V1 エージェントにログインして rdadm service stop
コマンドを実行してサービスを停止してください。
4. ファイル共有機能の移行
ファイル共有機能を利用している場合は、以下の手順を実施してください。
外部ディスクを利用している場合
-
V1 エージェントで外部ディスクをアンマウントしてください
# rdadm filestore reset
-
V1 エージェントを終了してください
# rdadm power stop
-
利用しているプラットフォームのマニュアルを参照して外部ディスクを V2 エージェントに付け替えてください
-
V2 エージェントのいずれか1つのノードでファイル共有機能を有効に設定してください
rdsetup
コマンドを実行して、File Sharing
をenabled
に設定してください。 -
ファイル共有機能を有効にした V2 エージェントで外部ディスクをマウントしてください
-
サービスを停止します
# rdadm service stop
-
外部ディスクのデバイス名を確認してください
# rdadm filestore show
-
確認したデバイス名を指定して外部ディスクをマウントしてください
# rdadm filestore mount -device <デバイス名>
-
サービスを起動してください
# rdadm service run
-
外部ディスクを利用していない場合
-
V2 エージェントのいずれか1つのノードでファイル共有機能を有効に設定してください
rdsetup
コマンドを実行して、File Sharing
をenabled
に設定してください。 -
退避したディレクトリ構成と、ファイルを再度作成・アップロードしてください
ファイルストアポリシーは、既存設定をそのまま利用できます。
5. エージェントステータスの確認
RD ポータルにログインして、エージェント画面からエージェントの状態が Normal
、OS バージョンが V2
であることを確認してください。
6. 冗長数の設定
RD ポータルからエージェントの冗長数を増やしている場合は、元の冗長数に戻してください。
注意事項
- v1.5新エージェント(OS Version:V2)は、現在ご利用いただいているv1.5エージェント(OS バージョン:V1)との機能の差異はありません。
- v1.5新エージェント(OS バージョン:V2) は VMware vSphere 6.7 では動作しません。vSphere 6.7 はジェネラルサポートが終了していますので、vSphere をお使いの場合は vSphere 7.0 以降と v1.5新エージェント(OS バージョン:V2)をご利用いただくようお願いします。
- 2024年3月末には、Tunaclo Remote Desktop v1.6 をリリースする予定です。v1.6以降のエージェントの OS バージョン は全てV2となります。
- v1.5新エージェント(OS バージョン:V2)に移行済みのお客様は、RD ポータルから、v1.6エージェントにアップデートできます。OS バージョン:V1 の現行エージェントからはv1.6にアップデートできませんので、ご注意ください。
- 現行エージェントは2024年6月末でサポートを終了します。当面はサポート外のエージェントでも動作しますが、脆弱性や障害の修正ができない可能性がありますので、原則2024年6月末までに移行をお願いいたします。