Web アクセスエージェントの構築
ここでは、Web アクセスエージェントの構築手順の概要を説明します。
複数の Web アクセスエージェントを構築される場合は、これらの手順を繰り返してください。
はじめに
Web アクセスエージェントは以下の条件を満たす必要があり、条件に合う箇所に設置してください。
- インターネットと外向きに通信可能
- 内向きの通信、ファイアウォールのポート開放などは不要
- 接続先 Web アプリと HTTP/HTTPS で接続可能
- 後述の動作環境を満たす環境
- 同時接続数や利用するWebアプリに応じて、適切なサーバーのスペックと台数を設計・準備すること
詳細は、構築ガイドの導入前の設計・準備を参照してください。
Web アクセスエージェントをインストールするサーバーの準備
Web アクセスエージェントは、お客様の用意したサーバーにインストールして構築します。
あらかじめ、お客様環境に Web アクセスエージェントをインストールするサーバーを用意してください。
動作環境は
動作環境
を参照してください。
Web アクセスエージェントのインストール
Red Hat Enterprise Linux(以降、RHEL)環境にインストールする手順は以下のとおりです。
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Web アクセスエージェントのダウンロード
契約時に通知された Web アクセスエージェントのダウンロード先から、Web アクセスエージェントをダウンロードします。 -
Web アクセスエージェントのアップロード
Web アクセスエージェントをインストールするサーバーの任意のディレクトリーに格納します。 -
Web アクセスエージェントのインストール
Web アクセスエージェントをインストールするサーバーにログインします。
アップロードしたファイルが格納されたディレクトリーに移動します。# cd <Web アクセスエージェントをアップロードしたディレクトリー>
root ユーザーで以下を実行します。
# rpm -ivh <契約時に通知されたエージェントRPMファイル名> 例: # rpm -ivh tunaclo-backagent-1.7.0-1.x86_64.rpm
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不要ファイルの削除
# rm <契約時に通知されたエージェントRPMファイル名> 例: # rm tunaclo-backagent-1.7.0-1.x86_64.rpm
Web アクセスエージェントの初期設定
Web アクセスエージェントのインストールが完了した後に各種の初期設定が必要です。
手順は以下のとおりです。
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RD ポータルで Web アクセスエージェントを登録
新規 Web アクセスエージェントの登録 画面を開き、新規 Web アクセスエージェントを登録します。 -
設定ファイルのダウンロード
Web アクセスエージェントリスト 画面を開き、Web アクセスエージェントの詳細情報を表示します。
[ダウンロード] ボタンをクリックして、起動用設定ファイルをダウンロードします。 -
起動用設定ファイルの更新
ダウンロードした起動用設定ファイルを、Web アクセスエージェントをインストールしたサーバーの任意のディレクトリーに格納します。
必要に応じてバックアップを取得した後、/etc/tunaclo/config.yaml
に保存します。
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サービスの自動起動設定
サーバーが再起動した際に、自動的に Web アクセスエージェントが起動するように設定します。
Web アクセスエージェントをインストールしたサーバーにログインします。
以降のコマンドはすべてroot ユーザーで実行してください。# systemctl enable tunaclo-backagent
本設定を省略した場合、サーバーを再起動した後に Web アクセスエージェントのサービス起動コマンドを手動で実行する必要があります。
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サービスの起動
Web アクセスエージェントをインストールしたサーバーにログインします。# systemctl start tunaclo-backagent
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サービスの状態確認
以下を実行し、running
状態であることを確認してください。
running
状態でない場合は、設定ファイルを見直してサービスの再起動を実行してください。# systemctl status tunaclo-backagent