Web アクセスエージェント冗長化
概要
Web アクセスエージェントを冗長化することで、以下の運用ができます。
- ロードバランス
利用者からの接続が多量に発行されたとき、その要求を複数の Web アクセスエージェントに分散させ、安定した通信品質を確保できます。 - フェイルオーバー
Web アクセスエージェントがダウンしたとき、別のエージェントを経由して接続を再開できます。
Web アクセスエージェントの冗長化は、複数サーバーに Web アクセスエージェントをインストールし、それぞれのサーバーの設定で同じ管理・認証情報(agentID、agentKey、projectID)を設定することで構築します。以降、Web アクセスエージェントを構成するサーバーをノードと呼びます。
ロードバランスの動作
利用者からの Web アプリへ接続されたとき、以下のイメージで動作します。
フェイルオーバーの動作
Web アプリへ接続中にノードがダウンしたとき、以下のイメージで動作します。
ダウンしたノードが復旧したとき、以下のイメージで動作します。
- Web アクセスエージェントの最大冗長数は10です。
- Web アクセスエージェント1つ当たりの同時接続数は、Web アクセスエージェントを構成するノードのスペックと数によって異なります。詳細はWeb アクセスエージェント構成の設計を参照してください。
- 1つの Web アクセスエージェントを構成するノードは、すべて同じスペックでそろえてください。スペックが異なる場合、十分な性能が発揮できません。
構築手順
Web アクセスエージェント冗長化の構築手順を説明します。
-
あらかじめ冗長化に利用するサーバーを準備します。
-
RD ポータル上の Web アクセスエージェントリスト画面から冗長化したい Web アクセスエージェントの冗長数を変更してください。詳しくは、運用ガイドの Web アクセスエージェントの更新 を参照してください。
-
Web アクセスエージェントの導入 に従って、冗長化するすべてのノードに、Web アクセスエージェントのインストール、初期設定を実施してください。
その際、冗長化する各ノードで、初期設定のagentID
、agentKey
、projectID
の設定項目に同じ値を設定する必要があります。 -
RD ポータル上の Web アクセスエージェントリスト画面から冗長化した Web アクセスエージェントの詳細画面を開き、ステータスが
normal
となっていることを確認してください。詳しくは、運用ガイドの Web アクセスエージェント を参照してください。